子供のころネグレクトな環境で生きてきたアラフィフのダイアンです
私はブログ内で「波乱万丈な時期があった」と何度か書いています。
その要因のひとつが「ネグレクト」な家庭環境で育ったこと。
今回は、私がネグレクトな環境で育ったことの影響や、過去を振り返りながら現在の想いを書いておきたいと思います。
子ども時代にネグレクトされた経緯
まずは、かなりざっくりですが私がネグレクトされていた小学3年生からの経緯です。
小学校3年の時に両親が離婚。
私は父と、弟は母と暮らすことに。
それまではまあ、普通の家庭だったと思います。
しかし父は数日から数週間、家を空けなければならない仕事をしていました。
8歳からお風呂もないボロアパートでほとんど一人で過ごしていました。
小学校で友達は出来ましたが、近所の知り合いは誰もいないところでした。
3日に1回くらい、一人で銭湯通い。
(後に引っ越してお風呂はつきました笑)
お金だけは置いていってくれましたが、教育やしつけなどを受けた記憶はほとんどありません。
置いていくお金の使いみちも、特に言及されたことはなく。
うろ覚えですが月に3万円くらいだったような
いつもお弁当やパン、ジュースやお菓子、文房具などに使っていました。
父は母と離婚したくなかったようで「私は人質かなあ」とぼんやり思っていた気がします。
とにかく、手放しはしないけど放置という感じ。
あるとき頼み込んでファミコンを買ってもらい、家にいるときはゲームしたり絵を書いたり漫画や本を読む日々。
布団で寝なくても怒る人はいないので、ゲームコントローラーを持ったまま寝るような日々です笑
中学生では登校拒否になり、ほとんど家に居て映画や音楽を聞いて過ごしていました。
父が帰ってきた日だけ、学校に行くふりをしてアパートの裏に隠れて仕事に出るのを待っていた記憶があります笑
制服なので歩き回ることも出来なかったからですね。
お金は15歳からバイトを始めたあたりまでは貰っていました。
このころは月に5万円くらいかな
しかしその頃には思春期的なものもあり、父とはほとんど会話することもなく同じ居住空間にいるだけという状態に。
といっても、父はもう1ヶ月に1〜2回しか顔を見ないようになってましたね。
18歳で家出をして、46歳の今に至ります。
ネグレクトされた大人は40代でこう思う
まず今、私が思うことは
やっぱり人格に色々と影響しているな〜
ということです。
特に私はネグレクトだったことを自分なりに「ラッキーだった」「普通とは違う生き方が出来た」とわりとポジティブに捉えてきました。
自分の欠点は家庭の事情ではなく、自分の問題なのだ、と思うようにしてきました。
それは小学校のころから、今でもです。
それでもやっぱり
- 一般常識
- 人間関係
- 経済観念
などが今46歳になっても年相応とは思えないレベルのまま。
影響があったのだと、認めざるを得ない。
というのが正直な気持ちです。
私は第一印象は良いと言われますが、少し仲良くなるとそっけない、とも言われます。
自覚症状としても人間関係に冷めていたと思えば異様な執着を見せることもあります。
しかしそれは、自分自身が「距離感がわからないので色々試してる」という感じ。
そもそも、親との距離感が今だに掴めていないし、わからないので他人となると完全に不明なんですよね笑
普段は意識していませんが、絶対的な存在と言われる「親」からしつけも教育も放棄されたという事実が、他人を信頼しきれない、という心境に繋がっている気がします。
ネグレクトされた大人は40代でこうなった
そして今、私はどういう人間になったのかは、このブログをいくつか読んでいただければ表面的な部分は伝わるのでは、と思います。
現在両親は、遠方におり何があったか知りませんが今は一緒に暮らしているようです。
しかし私は、両親とも今だにまともに会話ができません。
家出をしてから、1年後くらいに一度だけ父に会っていますがそれ以来連絡もとっていません。
母は、私が25歳くらいのときに突然現れて(見てすぐにわかったのが面白かったです笑)、それ以来、年に数回メールが来ますが、ほとんど返信をしません。
最初は頑張って返信していたのですが、何かやりとりに意味を感じることができず返信しなくなりました。
おそらく「意味を感じることができず」って部分が私の異常な部分だろうなと自覚はしています笑
私があまりに返信をしないからか、先日「父が入院して危ない」という旨のメールが来ていましたが、私はスルーしました。
この私の冷酷さ、伝わりますか。
「本当に何かあったら、映画みたいにめっちゃ後悔したり号泣したりするのかな・・でもそれならそれで、そうすれば良いか」という心境でした。
辛い思いをするほど人は優しくなれる
という言葉を信じていたのですが、逆だと今は思います。
実際色々な人を見てきて、愛情を受けて育った人ほど愛情深くて優しいし、家庭に問題があった苦労人ほど性格が捻くれています。
もちろん私も「捻くれて拗れまくった人間」のひとりになった、ということです。
私にとっての親
私にとっての「親」とは、アルバイト先で私のマナーの悪さを注意してくれた社員の人や、子供のような態度を叱ってくれた上司、本やネットで礼儀や生き方を教えてくれた、たくさんの見ず知らずの人達なのだと思っています。
実親のことを思い出すことは無くても、その人達への感謝を忘れることはありません。
お金に対する極端な思考
中学校を卒業してアルバイトを始めたころ、父は私が働いていることを察したみたいで、お金を置いていかなくなりました。
でもその事に関しては全く問題なく。
親からお金をもらいたくない
実はこの頃から、私自身が
人から貰ったお金で生きたくない!
とかなり強く思うようになっていました。
もちろん、働いた対価で貰うのは良いのですが、親だからという理由だけでお金を無償でもらうことに強い拒否感を持つように。
こうなると当然、将来を考えたときに「結婚して夫にお金を出してもらう人生」など、鳥肌が立つくらい嫌だと思うようになりました笑
そして40代の今もこれは変わっていません。
10代20代のころは、外食などで奢ってもらう機会でも頑なに払おうとするタイプでした。
しかしここは、人間関係をスムーズにするためには喜んで奢ってもらう方が良いというのを30代で理解できました。
生活が厳しいときに交際していた彼氏に、公共料金を出そうとしてくれたことがあったのですが、その瞬間に気持ちが冷めたくらいです笑
今ネグレクトしている人へ伝えたいこと
今、子供をネグレクトしているという人がこの記事を読むとは思えませんが、少しでも伝わればと思い書いておきます。
もし、可能なら子供を施設へ預けてほしいです。
ひとことで理由を表せませんが、児童養護施設などへ預けてくれたら良かったのに、と思うことがたくさんありました。
私は前述したように、家ではずっと一人でした。
そんな私を知る人は、もちろん誰もいません。
もし、施設などにいたなら、同じ思い出を持つ同士のような存在に出会えたかもしれないな、と今でも思います。
幼馴染的な
もし、子供に何かひとつだけしてあげても良いと思えるなら、
「生きていくために必要な、実用的な知識」
をひとつでも教えてあげてほしい。
- 料理の仕方
- 買い物の仕方
- お金の使い方
- 自己紹介の仕方
- 恋愛の仕方
- 挨拶の仕方
- 清潔でいる方法
- 病院の使い方
- 使ってはいけない言葉
など、何でも良いんです。
一つ教えてくれれば、そこから自分で広げていくことができます。
そこに愛情を感じることもできます。
「放っておいても子供は勝手に成長する」
と言いますよね。
色々補足事項はあるのですが笑、あえて言うなら「その通り」だと実感として思います。
しかし、せめて「1」だけでも与えて欲しかったというのが本音です。
よかったら参考にしてもらえると嬉しいです。
ネグレクトされている子供達へ伝えたいこと
私は自分の境遇が「ラッキーだ」と捉えてきましたが、その点はすごくプラスに働いていました。
行き過ぎると「自分は特別なのだ!」という中二病的になる可能性がありますが笑、周りの人とは違う環境を上手く利用できないか?
と考えてほしいと思います。
私は家族と過ごす時間を得られなかった代わりに、自由に使える時間を得ることができました。
その時間をどう使うか、はとても重要だったと今でも思います。
大人になった私が今でも困っていることの一つは、止めてくれる人が居ない環境だったおかげで「好きなことを際限無くやってしまう」癖が抜けないことです。
ゲームや漫画を途中で止めるのが苦手です。
仕事ではとても有効な癖でしたが、娯楽に関しては「ここまでで止める!」と自分で決めて止められる癖を身につけてほしいなと思います。
当時、お金に関しては困らなかったのですが、何度か貰ったお金を使い切って無くなってしまったことはあります。
その時、私がどうしたかというと・・
交番へ行きました笑
「すみません、お金が無いんですけど」
という感じで笑
もちろん警察としてお金を貸してくれることはありません。
しかし、個人的に貸してくれるお巡りさんがいて(ちゃんと返しました)、助かった記憶があります。
そうそう、行政機関(相談窓口など)や子供食堂は、行くのが怖いかもしれませんが、今思うとちゃんと利用したら楽だったなあと私は思うので、気になるところがあれば行ってみてほしいです。
それと歯医者には絶対に行ってほしい笑
私は歯医者に行かなければならないことを知らなくて、中学生のときに虫歯を抜いて見える部分が銀のブリッジになりましたが、本当これだけは教えてほしかった笑
つい数年前に、やっとブリッジ部分を白いものに変えることができましたが、一旦ダメにした歯は二度と戻りません。
私は全部で4〜5本は虫歯を抜いています。
虫歯が無くても、痛くなくても、年に1回は必ず歯医者に行ってほしいです。
当時の私に教えてあげたい笑
ネグレクトな子供がこども食堂へ行かない理由
子ども食堂へ行けと言っておきながら、当時の私に「子ども食堂へ行け」と言われて行くかと言われると・・たぶん行かないんですよね。
小学生の時に、父が
「近所のスナックでいつでもご飯食べられるように頼んであるからそこで食べなさい」
と言っていた時期があったんです。
せっかく用意されていたそのお店へ私は1回も行きませんでした。
理由を上手く言えないんですが、行くぐらいなら食べなくても良いか
という心境だった気がします。
なぜだろう?
(数十分考えて)たぶん、これ以上惨めな気持ちになりたくなかったのかもしれません。
父が置いていくお金もそうでしたが、中学生になるころには「恵んでもらってる」という感じがとにかく嫌でしょうがなかったんですよね。
とにかく早く働いて自分のお金で生きたかった。
子供であるがゆえですが「自分の力の無さ」にこれ以上絶望したくなかったからかもしれません。
ネグレクトまとめ
人生100年時代ってことで私はまだ50年くらい生きる可能性があるわけですが、こんな風に出来上がった人格にまだまだ付き合っていかなければならないと思うと、非常に疲れます笑
私とこれから関わってくる人達にも本当に申し訳ないなと。(この自虐的な感じがまた鬱陶しいですよね笑)
なるべくまともな人格者になりたいと願っていますが、根本的に難しいなあとため息が出ます。
数少ない友人は、私との距離感を調節してくれていて本当に感謝しています。
私と同じようにネグレクトで大人になった人には、私のようにならないように賢く生きてほしいですね。
たぶん、弱い部分も出すことができて信頼出来る人に1人でも出会えれば、違ってくると思います!
それではまた👋🏻
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